【IT業界】tobe asis とは

新入社員の皆さんに回答いただいたアンケートから「IT業界の現場で初めて耳にした専門用語」を解説するシリーズです!
今回は「AsIsとToBe」について。
業務改善やシステム開発の現場でよく耳にする「As-Is(アズイズ)」と「To-Be(トゥービー)」という言葉。
これらは、現状の分析と将来の理想像を明確にするために使われる重要なフレームワークです。
今回は、IT業界での「As-Is」「To-Be」の意味と活用方法、そしてよくある勘違いについて解説します。
「As-Is」「To-Be」の意味とは?
まずは基本的な意味から押さえておきましょう。
●As-Is(現状)
今現在の業務フローやシステムの状態など、「今、どうなっているか」を示すもの。
●To-Be(理想)
将来的に目指すべき業務の形やシステムのあり方など、「こうなってほしい」という姿を示すもの。
こちらの図を見ると、よりイメージしやすいかもしれません。
「Before/After」との違いは?
よくある勘違いとして、「As-Is」と「To-Be」を「Before/After」と同じものだと捉えてしまうケースがあります。
実は、筆者も最初は「Before=As-Is」「After=To-Be」と覚えてしまっていました。
確かに、大まかには それで合っています。
ですが、「Before/After」は単なる時間軸の変化を表すのに対し、「As-Is/To-Be」は質的な変化に注目している点が大きく異なります。
たとえば・・・
Before/After:AというシステムをBというシステムに置き換える
As-Is/To-Be:Aというシステムの問題点を分析し、改善点を踏まえた理想的なBを設計する
というように、問題の本質に目を向ける視点がAs-Is/To-Beにはあります。
なぜIT業界で重要なのか?
IT業界では、システム導入やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の場面でこの考え方が欠かせません。
1. 現状把握(As-Is)
まずは「今どんな課題があるのか?」「どういう流れで作業しているのか?」を整理します。
2. 理想状態の設計(To-Be)
そのうえで、「どうすれば効率化できるか?」「どんなツールや仕組みが理想か?」を描きます。
3. ギャップの特定
最後に、「現状と理想の差=ギャップ」を埋めるための施策や改善点を洗い出していくのです。
まとめ
「As-Is/To-Be」は、単なる「今」と「未来」ではなく、“今の課題”を見つけ、理想の姿へ導くための思考法です。
IT業界に限らず、ビジネス全体において役立つ考え方なので、ぜひあなたの業務改善にも取り入れてみてください。
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